2011-01-01から1年間の記事一覧

『あめりか物語』と『ふらんす物語』

永井荷風の初期短編集に『あめりか物語』と『ふらんす物語』というのがある。どちらもほぼ同じ時期に発表されて、題名通りあめりかとふらんす、二つの国で見聞きしたことを柔軟な形式で諸編にまとめた所など、姉妹編と呼ぶにふさわしい。 荷風はそれから西遊…

めりいくりすます

キリストがガッツポーズをしたって。 ヨッシュアー! みなさんこんにちは。Pさんです。クリスマス・イブはもう過ぎてしまいましたね。イブの日の夜に近所に出かけたのですが、思っていたよりも浮き足立ったところはなく、いつもと変わらぬように見受けられた…

普通の日記

面接に行った。ごく軽いテストみたいのをやらされたのは初めてだった。有料(ホーム)はやっぱりぜいたくな作りをしていて、塵一つ落ちていなかった。空は薄曇りで陽が差し始めたのは夕方になってからだった。『ふらんす物語』を読み進めた。

昔の日記

昔やっていたバイトの期間を調べるために、その頃書いていた日記を眺める。いつも「いつからいつまでやっていたか」を忘れてしまう。どっかにメモっとけばいいんだけど、なんだかんだでどっか行ってしまう。 昔の日記は、二年とちょっとに亙って、えんえんと…

写真一「葉」

今日、久しぶりに撮った写真。 切り株。根を張ってまだ生きているので、徐々に盛り上がっている。 仮に死ぬ過程が死に含まれないとしたら、斬首刑で転げ落ちてもまだ瞬きをする首と同じように、切り株になってから何年も経ったこの木も生きている。 「丘」と…

歌手

天下のファンク歌手、故ジェームス・ブラウンだの、天下のアイドル歌手、西城秀樹(ターンAガンダムの主題歌って、ヒデキが歌ってたの!?)だの、やたらと大御所歌手の集うこのブログへみなさんようこそ。Pさんです。僕は歌はズブですけど、しかもほとんど…

ホモの人

葉も艶やかな牡丹の植木にゲロの吐きかけられる無情な街池袋を歩いていたら、突然見慣れた顔を雑踏の中に見いだした。 一瞬の後にそれは似ている別人だということが分かった。顔はホモっぽく、かといって百人が百人ホモの印象を抱くかというと少し疑問を感じ…

漫ろ歩き日没に至る

歩いてるなう。 地下鉄でMの内線H南町駅まで来て、そこから歩きで軽く片道一時間はかかるS並区立T井戸図書館に至り、本の貸し借りをした。遠いけど、ここにしかない本がある。しかも最寄りの高井戸駅はJRだから乗り継ぐと高い。なので電車網が過剰に発…

月蝕、20000PV、昔の文章

今夜は月蝕でした。みなさま、見られましたでしょうか。Pです。 僕は予てからあこがれていたにも関わらず月蝕を見るのはこれが初めてで、ぼやける目を眇めては瞠いて、月が欠ける時の、球を意識した動きとは違う、円がそのままスッポリとかぶさるような影の…

パチンコ雑誌その他

喫茶店で、隣にいやに声の大きい二人の男が、パチンコ雑誌を指さしながらなんやかや語っていました。 「ここは目押しして、……」うんぬんと。スロットですか。どっちでもいいですけど、僕そんなに興味ないですけど、仮にスロットやるとしても、この語り方だと…

カラマーゾフの兄弟

最初ものすごい勢いでドストエフスキてるPさんです。みなさん、ごきげんよう。 特にある事情があって急いで「カラマーゾフの兄弟」を読んでいるんですけど。 帯がめっちゃムカつくんですね。 上巻には「東大生に東大教師がすすめる本の第一位!」って表にあ…

〔あすこの田はねえ〕

一〇八二 〔あすこの田はねえ〕 一九二七、七、一〇、あすこの田はねえ あの種類では窒素があんまり多過ぎるから もうきっぱりと灌水《みづ》を切ってね 三番除草はしないんだ ……一しんに畔を走って来て 青田のなかに汗拭くその子…… 燐酸がまだ残ってゐない…

文化の高まるにしたがって、人間は迷信的になるものだ、ということを皆さんは理解されるであろうか。

文化の高まるにしたがって、人間は迷信的になるものだ、ということを皆さんは理解されるであろうか。角力トリのある人々は目に一丁字もないかも知れぬが、彼らは、否、すぐれた力士は高度の文化人である。なぜなら、角力の技術に通達し、技術によって時代に…

神保町(2)

僕は律義な方じゃないので日記に大ざっぱにでも一日の主な出来事を書いて、それを続けるというようなきっちりした書き方をしないので、これは偶然なのですがこないだも神保町に往ったその時のことがここに書かれていて、それは十月の頭くらいでした。 僕はお…

パチンコ花の慶次のラジオ

ふだんラジオは決まったの以外ほとんど聞かないし、聞くものはすごく聞き込むけど漫然とした聞き方はしないので、久しぶりにTBSラジオの「radiko」のページを開いたときに、「花の慶次」PRの為の番組が聞こえてきたときには、パチンコ業界の浸食力の強…

下見

今度面接受けるところの位置を確認しました。日差しがあるとはいえ寒さの鋭い昼過ぎ。家から自転車で七分。恐ろしく近いです。 「カラマーゾフの兄弟」と「罪と罰」と「未成年」を平行して読んでます。ヴェルシーロフだのソフィヤ・イワーノヴナだのタチヤナ…

新宿

新宿をブラブラと歩きました。なんとかホテルで、最近よく見かける木の枝に巻きつける型のイルミネーションがクリスマスに向けてかあって、それが夕陽の沈んだ直後のうっすらとオレンジが残る空を背景に輝いていて綺麗でした。

ミノタウルスの迷宮

こんにちは。Pです。 学生抜けたらなんていうか、こう、「勉強!」っていうことやらなくなるじゃないですか。漫然と、降ってくるアラレをかじるような知識はやってきますが、学生時代みたいに、「そんなに興味ないけど覚えなきゃいけないから覚える」みたい…

本当は切ない宮沢賢治の詩

前置き抜きで、ちょっと紹介だけしたいと思います。 著者生前未公刊の「詩ノート」の中で、唯一、寓話めいた、そして解説によると「唯一自伝的要素のない」一篇。 一〇七一 〔わたくしどもは〕 一九二七、六、一、わたくしどもは ちゃうど一年いっしょに暮し…

ハチの巣にしてやろうか

ベランダの自室と隣室のちょうど間のあたりにスズメバチの巣が出来た。 このベランダに通じる窓はめったに開けなくなって久しいので、せっかくの休みだから本の埃でも掃おうと窓を開けて顔を出したその真後ろに、頭一つ分のスズメバチの巣が出来ているのを見…

二ノ舞

こんばんは。最近昇り調子なのを維持したいPさんです。 ニコ生とかで、「俺タイピング早いよ」っていう人、コメントとかでよく見かけるんですけど、その度にこめかみが「ピクッ、ピクッ」ってなるんですけど、そこはがまん、がまん。 僕はもう、ああいったこ…

休日

みなさんこんにちは。休日、雨上がりで天気も良く、朝からランニングしたり、近所のロードレース大会を見かけたり、買い物を済ませたりで、なんとなくごきげんなPさんです。 いろいろあったので、一つ一つ書いていくことにします。 休日 本当は僕は休日もへ…

流星群

今日はしし座流星群が見れるなんて話でしたが、東京は曇りだし、他ツイッターのいろんな地域の人もことごとく曇りだっていって見れてないのは、なにかの策略なんですかね。 それとも、一番はじめに流れた流星に託された願いが、「他の奴に流星を見せないでく…

方言

こんにちは。今回は方言についてです。 柴崎友香は大阪の作家ですが、小説の中では「セリフは(仮にそれをいう人が大阪人だったら)関西弁で、地の文は標準語で」という決まりが一目で分かるほど峻厳に決まっています。 一人称でも、一人称の地の文が標準語…

王制はまだ残る

気紛れに永井荷風の「来青花」を読んでいた。永井荷風を読むときの僕のアクセントが今までその父親の方になかったから、題名を見ても、「来青」というのが父の漢学者としての「号」だったことすら気がつかなかった。はじめの方だけ読んでそれはあんまりだと…

今日おぼえた詩

村娘 畑を過ぎる鳥の影 青々ひかる山の稜雪菜の薹を手にくだき ひばりと川を聴きながら うつつにひととものがたる 春 陽が照って鳥が啼き あちこちの楢の林の、 けむるとき ぎちぎちと鳴る 汚ない掌を、 おれはこれからもつことになる 最近、なにかをしっか…

暗誦

前の更新から三日あいてしまいました。Pです。どうも。こんばんは。こんにちは。いやおはようございますだけど。 僕が2011年の11月11日の午前11時11分11秒になにをしていたのか、みなさん気になるところだと思いますが、狙ったとかじゃなくて、宮沢賢治の詩…

断腸亭日乗(2)

Pです。 今しがた「断膓亭日記巻之二大正七戊午年」、つまり年ごとに一巻としている永井荷風の「断腸亭日乗」の二巻目の入力を終えました。 一巻目は九月からはじまっているので、一年分まるまる揃っているのはこれが最初の巻です。 季節が冬、冬から春、そ…

楽しい日記

どうも。突然詳しくもないコンピューターの最新技術に噛みついて後悔してるPさんです。 こういう注目のされ方は、変な言い方ですが本意ではちょっとなく、個人的に実に心臓に悪いのですが前回の日記なんかよく見ると赤い字でユーザーとか付いててあまつさえ…

コメント

久しぶりの日記がちょっとグチですが許してください。Pです。 ツイッターのトレンドという、使用頻度が急上昇した単語が表示される機能があるのですが、そこに「動画のコメント」という語がありました。名前から予想されるとおりそれはニコ動に関連したニュ…