2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

普通に日記

会社のボーリング大会に行った。後輩が酔いつぶれてしまったので家まで送った。一回りか二回り程成長したような気がした。 深夜二時ともなると星は冴えわずかな雲を透かして輝いている。靴が狭いので足の小指が両方擦れたように痛い。

野尻抱介『太陽の簒奪者』

この十年で世界の気候はすっかり変わってしまった。 平均気温が低下の傾向にあるのは事実だが、その諸現象は途方もなく複雑で、地球環境はかつてないカオス状態に移行していた。 インドネシアは干魃《かんばつ》にあえいでいた。中国華北地方では洪水で十四…

羽根木公園(1)

今日、羽根木公園へ行った。 都内でも有数の大きさをほこる(なんたら「御苑」なんてのはさて置くとして)公園として覚えていたので、いつか行きたいと思っていた。仕事でうまくいかなかったので、気分転換という気持ちもあった。 わざわざ電車で一時間もか…

祝盃 ―はじめてのゆうかく―

(副題は勝手につけました) はじめてのゆうかく、その帰り。 ……第一に私はよくあんな不知案内の処へ出掛けられたものだと驚く。驚き呆《あき》れるにつけて私はかかる無類の冒険を敢《あえ》てせしめたその原動力について、更に烈《はげ》しい驚きと不思議…

普通の日記

今日は、仕事で女装した。 メイド服だった。 誰もが「良い」「面白い」「才能だ」と繰り返していた。 帰りに松屋の新発売の「白桃サワー」を飲んだ。

普通の日記

今日は池袋に行った。「深沢七郎読本」的な本と、いやらしいものをいくつか買った。 喫茶「昭和」の時計の鐘を聞いたのは久しぶりだった。 雨は降らず、下赤塚駅に着いたちょうどそのときにものすごい夕映えで、それからすぐにローソンに入って出てくるとも…

犬でも猫でも木の幹でも何でもよい、自分以外の何物かを抱《いだ》きかかえて見たくて堪《たま》らない時期

われわれは実際その頃からかつて覚えた事のないさまざまな慾情の発動を感じ始めたのだ。昨年から今年《ことし》へかけて身の丈《た》けが一度に二、三寸も伸びてしまった。顔に皰《にきび》が出来はじめた。五分間でも身体《からだ》を静止させていると坐っ…