四日目

 四日目なのか? 初日は二十三日だった。三日経った。いや、三泊して、三泊四日だ。すでに教習所に着いてから一日目の一時間目に仮想クルマに乗せられて左右いっぱいハンドルを切る練習をしてから、二時間目には現実の車に乗った。仮想クルマのフロントガラスの向こうにあるのはひどく丸まったブラウン管で、指示の映像もレーザーディスクで流していた。奇しくも今日仮想クルマの時の教官に当たった。あの人は面白かった。


「KPOPっていうのが、最近来てるらしいよ。…それだけだけど。ミラー、合図、目視で寄せる、ね」


「だんだん早くやるよ。ミラー、合図、目視で寄せる。あと百回やるよ」
P「ほんとですか?」
「それやってるとちょっと時間ないねw」


 等等。その時限だけなぜか後ろに乗ってた女性はお化けかギャラリーか教官見習いの人か。お化けはしょっちゅうツボっていた。ずいぶんハッキリとした綺麗なお化けだった。
 というわけで四日目が終わった。このリズムにも慣れてきたが、そう思った次の瞬間学科の時限が途切れ、2日後までに効果、みきわめを済ませ仮免を取らねばならない。心地良く慣れる瞬間はスケジュールギチギチお泊まりコースには訪れないのだ。
 えっていうかほんとにペース大丈夫なの? って思うけど今日聞いて教官が焦っている様子はなかったので安心しておいた。
 それとも「までに」を文字通り受けてるのが間違いなんだろうか。
 朝ご飯が、ホテルのバイキングであり、毎朝和食の方を選ぶ。シャケの切り身、ほうれん草のおひたし、厚巻き卵、納豆……。これ、まかり間違えば、健康になっちゃうよ!



 放送ジャックされる方が続々現れていて、嬉しい限りです。その調子でいいんです。英雄王さん、それでこそ英雄王の名にふさわしい。
 ほかの方もジャンジャン、お願いします。皮切りしていただいたトマさんには特にお礼申し上げておきます。
 ホテルの壁にたまにネズミが走ります。