ブログ

 背の綴じ方によってちょうど良く頁がばらけ、大きさもA5判だが本文が二段組みになって活字の大きさが目にちょうど良く当たり、紙のおもてはミルク色に白く、やわらかいというそういう本は内容によらず、読んでいるのが心地良いというように、ウェブ上にある文章も、まずページが美しく纏まっていると、とりあえず読んでしまうということがある。
 あらゆる画面のリサイズに気を配り、本文が急に細くなったりどっかに飛んでしまうということや、画像だけが横にはみ出るというようなことがなく、情報のまとまりは適度に細かくまた大ざっぱで、ページ変遷がスムーズである、といったようなブログは、ただ単にそのデザインのうちにおさめたいという気持ちから書きたくなったり、読みたくなったりするもので、その逆では、その逆である。