前夜

 10月24日に休みにヤマダ電機に行って、デジタルメモ「pomera」というものを注文した。

KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 DM100クロ ブラック

KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 DM100クロ ブラック

 小さいノートPCのように見えるがこれはテキストエディターしか入っていない。キーボードと、テキストエディターのみのモバイル機。
 バッテリーの持ちが非常に良く、単三電池だけで動くので、物を書くことだけに関してはとても性能がいい。
 ヤマダ電機の店頭では売ってなかったし、それは予想していたのだがHARD OFFまでどこも売ってないのかと思うと情けない。近所のHARD OFF一軒を回っただけだ。あの辺の地形は起伏が激しく家の軒がアスファルトの道のすぐ横にあったりする。普通に歩いていた道が思いもかけないタイミングで断崖になっていたりもする。そのせいかどうか知らないがそのHARD OFFはコンクリートの土台が半階か、それ以下の人間の腰の高さくらいに盛ったところに建っていて、そこまでむき出しのコンクリートがスロープともいえない、ただ単にコンクリートを融かして伸しただけの傾斜が繋いでいる。そのコンクリートの塊を穿ったような窪みのスペースに自転車置場がある。
 店を入ってすぐ見えるのはゲームソフトやCDの棚だがそれはHARD OFFの範疇ではなくBOOK OFFの範疇じゃないのか? 右側にはオーディオ用の細々とした機器、DVDやCDプレーヤー、テレビやPCモニター、ノートPC自体、アンプやスピリチュアルな低周波発生装置、ウーファーだけ、ゲームコントローラーなど正規品が陳列されている。棚の角々にはショーケースに入れられた、大きさの割に高級なデジカメとか携帯ゲーム機とかオーディオエフェクターなどが仕舞われていたりする。棚の五列くらいは正規品だが残り半分の五列はジャンク品だ。バケツみたいな箱に、PCのもっと細かいCPUそれ自体とか何とかボードとかのカードみたいな部品やら、どう使うかわからないリモコンやら、FAXだけとかもげたスピーカーとか、キーボードとかLANのルーターとかが、何の包装もなくひたすら放り込まれている。
 そのどこを探してもデジタルメモ「pomera」は見つからなかった。
 ずっと前、「pomera」の第一号機が発売されてまだホットだった時期にこのHARD OFFに見に行った時にはそれがあって、自分でパカパカ触ってみたりした記憶があるだけに、なぜそれがあるうちに買わなかったのかと悔まれるが、それから型番が進み、いろんな機能がプラスされた後継機を新品で買うことが出来るのはそれはそれで良かったという気もする。
 ヤマダ電機で注文したのが10月の24日で、「今日から五日……とりあえず一週間以内には届くはずです」と太った店員が言っていたから、順調に行けば明けて今日届くはずで、そのデジタルメモを手にしたら、とりあえずいろいろ書いてみようと思っているので、ので……。