日勤

 この日は敬老の日だった。
 僕にとっては忙しそうに見える日だけれども、さしたるイベントもなかった。当の敬老イベントは、こちらの都合で9/9に済ませてしまった。
 また、ごくたま回ってくる「日勤」の日でもあった。僕ははじめから、「早遅」で取られていたパートであるので、めったに日勤が回ってくることはない。いわゆる「パートさん」である主婦のスタッフは、ほとんど日勤しかやらない。
 七時に起きて八時に家を出て、九時から仕事がはじまり十二時か十三時に休憩を取り、そして六時に上がるなんて、なんて理想的な仕事の形態だろう。
 いわゆる普通のサラリーマン式に働いてる方々にはわからないかもしれないけど、シフトが早かったり遅かったりと、まるで波状攻撃のような乱射を食らっていると、このちょうど良さが、心に凍みるのである。