身から出た不幸

 正月元旦。特に記すべき事あらざれども無聊(暇のこと)何如ともし難くキーを秉(と)りしなり。
 おおみそかは飲み明かした。いつもより多目に入れたつもりだったのに翌日の今日にはほとんど響かなかった。僕の肝臓の力はどうしても強いものとしか思われない。しかし返ってそれで量が増えるとしたらむしろ不幸である。
 ちょっと懸案事項だった電話も済ませた。六日に健康診断を受ける。実感としてはどこも問題ありそうにないけど、何が出てくるかわからない。それこそ去年から飲み始めた酒の影響など累積しているかもしれない。
 青空文庫の校正に精を出す。いや、今は正規の校正と違う作業をしていて、まるでボランティアのボランティアのごとき様相を呈している。要するにやる必要もないことをやっている。みな「曲がったことは放っておけない」性格から来たもので、これもただ面倒が増えるだけとあれば、むしろ不幸でしかない。
 不幸という文字の並ぶ元旦に似つかわしくないブログなれど、もとよりそういうことを気にするタイプにはあらず。