ペンギンその他

 インターネットをやっていると、どうも受け身になってしょうがないですね。「なんか面白いことない?」っていう中学生男子どうしの会話、あの気分になってくるのを僕は大人なので押しとどめて、ある種の思考回路のループから全く別のものを呈示するかのように脱け出せればいいというイメージを持ちながら、このトピック/記事/日記を書こうと思います。
 とはいっても、今日もまた昨日と変わらず何もないと思うからこういう宣言をしなければいけない羽目になるのですが、……。
 きのうの続きからっていうかペンギンのことからですけど、再度ここに載せると、ペンギンの命名の由来が面白くって、オテンキというお笑いトリオのメインのボケ役ののりという男がいるのですが、ブログで豆知識を乗っけてて、その中で書いていたのが、

「あれ?この鳥
絶滅したペンギンに似てるな絵文字

よし、この鳥をペンギンって呼ぶぞ〜絵文字」

ということで(のり(オテンキ) 公式ブログ/No.0062 ペンギン - GREE)、つまり名前が付く前のペンギンをはじめて見つけた人が、「こいつあのペンギンに似てるぞ」ということでペンギンと名付けた、ということらしいです。
 それが事実なのかどうかは与り知るところではないですが、どこか奇妙なリアリティを感じさせるエピソードだと思います。
 動物の名付けのエピソードでは、「カンガルー」の例が有名かと思います。オーストラリアを植民地にしようとやってきた視察団、たぶんイギリスとかだと思いますが、が現地の人に、
「この動物はなんていうの?」
と聞いたら、
「カンガルー。」
と答えたと。じゃあこいつをカンガルーと呼ぶことにしようと視察団は決めたわけですが、それからしばらくして、
「それにしても、カンガルーって、どういう意味なんだろう?」
考えルーなら考えることですし、感慨あルーだったらそれは感慨深い出来事をさしていますが、カンガルーとはなんなのかと、たぶん現地のインディアンの通訳者でしょうか、に聞いたら、
「わからない。」
という意味だった、というエピソード。僕が中学の頃から知ってるんだから、おそらくこれほど有名な動物命名エピソードもないことでしょう。
 それにしても、もし起こったことがこの通りだとしたら、なんではじめっからその「通訳」の人に聞かなかったの? まあ細かいところではぜんぜん違ったのかもしれないですが。
 という「カンガルー」のエピソードだったら、まだわかりやすいのですが、ペンギンの場合は、まだ見ぬ「前任」のペンギンがいたことになり、いったいどっちが本物の「ペンギン」なのか。考えれば考えるほど謎めいた心地になってきます。
 ところでこのオテンキのりという人、というかオテンキは、先頃やってたキングオブコント? 僕は全く見てないのでどんなコントだったのかすら知らないのですが、で準決勝だか準々決勝だかに勝ち残っただとか言ってたのですが、それでもまだそんなに、たとえば任意に「オテンキ知ってる?」っていってそんなに知ってる割合はないっていうくらいなのですが、こないだようやくラジオのメインパーソナリティーになったそうです。
 って話を聞いてどんなのかワクワクしていたのですが案に相違して、まあ文化放送の、というのまではその通りなのですが、そのポッドキャスト「のみ」で配信している、週10分の番組という、まあ文化放送とか番組とかいってるからそう思えてきますが、それ素人が趣味でやってるネットラジオと、やってることとしてはほとんど変わらなくない? っていう感じのものでした。
「オテンキ・のり」のいずれは地上波!
 題名通りになればいいですけどね。
 最初に入るジングルがポアロ鷲崎健の歌で、この人も僕は喋りが好きなんですが、なんていうか、この人本当はもともとお笑いとかから入ったわけでもなければ歌もなんていうか、一応CDとか出してるけどレーベルとかも超マイナーな人で、本当にラジオだけでのし上がってきた、っていっても語弊がないくらいの人なんですが、その後から一応プロのお笑いであるのりの喋りがはじまるという、見方によってはなんとなく皮肉な空気がただよわなくもない流れになっています。
 そしてこの両者、ポアロ鷲崎健とオテンキのりの二人の共通項というかその分岐の根にいる人物こそが、あの伊集院光なのですが、その話は今回はやめておきます。
 そんなオテンキのりのいずれは地上波! 今週分を聞いていたら、人力車の話題になっていました。
 人力車って、あの浅草とかで今だに引いてるのを見かけるあの人力車ですけど、それと一緒にお笑い事務所にも人力車っていうのがあるんですね。
 でもオテンキのりが所属しているのはソニーで、人力車(本当は人力「舎」と書くらしい)とはなんの関係もないそうで、じゃあ何の話かといえば、本当にあの浅草とかで引いてる人力車を、のりがバイトで引いていた、という話です。
 それでこの人力車を引いてるのりを、僕は偶然にも見かけたことがあります。
 しかもちょうど、ややこしいですけどさっき言った伊集院光のラジオにもポッドキャストがあるんですけどそれにオテンキのメンバーが出てたりして、そのポッドキャストをまさに聞いていた時だったので、かなりびっくりしました。
 それを見たあとでのりが人力車を引くバイトをしているというのを知ったのですが、じゃあ浅草で企らずも芸人に会ってしまったけどさして珍しいことでもなかったわ、と思っていたのですがその今回のポッドキャストで、

今じゃ月に二、三回しかやらないですけど

って言ってて、つまりさすがにお笑いの仕事とか増えてきたしバイトそんなにガッつかずやるようになったってことなんですが、その二、三回の人力車バイトの時に僕が当たったってことで、やっぱりあれはかなりラッキーな部類に入ることなんだな、と今さらのようにびっくりしなおしました。