コクゴ力

 ひらさんはりめらフィて(みなさんはじめまして)。スプィーれふ(Pです)。ほろしくおへぐファいスプィまスプ(よろしくお願いします)。
 はプフェ(さて)、ごプフォあいフプがあ(この間)、失礼しました、排気口から出てくるニラレバ炒めをこぼさないように食べてたんですが、ちょっと聞こえにくかったですね。ちょうどお腹いっぱいになってきたので、この辺でニラレバ(レバニラ?)は食べないでおこうと思います。
 さて、この間、外国の人がやる日本語能力のテスト、みたいのがあって、それをやってみたんですが、なんか、そこは日本人として満点取りたいじゃないですか。
 そのサイトでサンプル問題みたいのがあって、やったんですけど、一問目で、間違えちゃった。
 これ、Pさん、日本人なくなっちゃうんでしょうのか。国籍うばわれるのことでしょうか。Pさん、ヴァガボンド、放浪者になり果ててしまう、ことのありでしょうか。
 インドに旅立てば行ってカレー食えないのかとののしられ。
 ペキンに旅立てば行ってチャイナ服のチャンネーとたわむれ。
 アメリカに旅立てば行ってサウスパークを見て。
 ドイツに旅立てば行ってニーチェのイタコを演じて小銭をかせぎ。
 赤道ギニアに旅立てば行ってひからびて。
 さういふものに別になりたくないですけど。どんだけ優雅な宮沢賢治だって話ですけど。
 じゃなくて、僕の日本語力がぼがブフェバボバボバボムシャムシャ。
 ちがうんですよ。ノズル見てたら、さっきのニラレバじゃなくて、今度はかに玉が流れてきたみたいだったから。かに玉は別腹じゃないですか。すいませんでした。話に集中します。
 それで、日本語力がちょっとあやしく思えてきたので、ふだんそんなにやらないんですけど、本とか読んでて、「でも何となく文脈でわかる」けれども、じっさいちゃんとした意味とかわかんない言葉とか、読みとか知らなくて、なんとなく通り過ぎてる言葉とか、辞書で引くようにしました。
 今日知った言葉:
 刃傷沙汰
 これ、読めますか?
 「じんしょうざた」、と、音読みにしたら、なるでしょうか。ブッブー。
 正解は「にんじょうざた」です。「人情」と同じ音なんですけど、どうも全く逆の意味ですね。で意味は、文字の通りです。
 鈴懸
 これは「すずかけ」で何の引っかけもないですが、「スズカケノキ」という木があって、この字の他に「篠懸」「鈴掛」という書き方があって、というか、辞書にこの二つしかのってなくて、上記の本に出てきたつづり(?)はなかったんですね、でも同じのを指しているようです。
「篠懸」って、しのかけ、じゃん、ねー。
 ゆくりなく
 これ、めっちゃ使う人がいるんですよ。で前も調べたはずなんですけど、忘れちゃっているようで。もう一度調べると、「思いもかけず、偶然に」とあります。
 じゃあ「ゆくり」ってなに、っていうと、「縁」という字を書きます。つまり「ゆかり」ですね。ごはんの上にかける紫色の。じゃなくて、「えんもゆかりもない」の「ゆかり」ですね。
「ゆかりなく」が転じて「ゆくりなく」。もう忘れないと思いまブ。
 読誦
「どくしょう」でしょうか。いいえ、「とくしょう」でした。「誦読」と書いて「しょうどく」という語もあるそうです。
「どくじゅ」とも読むそうです。これはまあ朗読のことなんですけど、宗教的なものに多く使われるっぽいです。
 カリフ
 ウスマーン
 これ、日本語じゃないですけど、まず「カリフ」というのがイスラム教の、キリスト教における「教皇」みたいな人のこと、のようです。その三代目が「ウスマーン」さん。散らばってたクルアーンの異本を、一つにまとめたそうです。偉いですね。


 いかがでしたでしょうか。なんか、片寄ってるうえにあんまり役に立たないですね。僕の興味で本当に読んでる本に出てきた言葉ですから、そんなに役、立たないと思いますけど、この調子で、日本人であることのであるらしさをより際立たせたいと思っています。
 あっ、デザートにサーティーワンアイスが流れてきた……。さすがに、もう入らないな……。っていうか、ここの施設の人、みんなどんだけ食うんだよ……。