アンドロイドアナ MAICO

 この日は先輩にアニメのDVDを貸してもらった。「アンドロイドアナ MAICO」というもの。たぶん誰も知らない。僕も知らない。
 なんで紹介されたのかというと、その先輩と「リスキー☆セフティ」というアニメの話で盛り上がった。これもなかなかマイナーな作品で、だけど独特の感触があって、本当に好きだった。
 それで元アニメーターの仕事をしていた先輩が、同じ監督だからと言ってすすめてくれたのがこの「アンドロイドアナ MAICO」なんだけど、試しに見てみたが、まるでハマらない。
 まずラジオというものに自分は並でない思い入れがあって、「嘘スタジオ」みたいなものに抵抗がある。第一、スポンサードしている関係で、舞台になっているのがニッポン放送だけど、僕は生涯TBSラジオで貫いてきた。
 それプラス、「とりあえずエロくしとけば何とかなるだろう」というようなロコツな演出を見ると、僕は嫌気がさす。特に周りに好色そうな男がゾロっといると、もう見てられなくなる。
 そして、このアニメ、今のところ四話しか見てないけど、一歩もスタジオ内から出ていない。その手抜き自体はいいんだけど、それを「なるべく気付かれませんように……」と思いながらやっているように見えて、その及び腰感も、どうもいただけない。