しっかりとコンクリートで詰めたはずのドラム缶の中から、またゆっくりと顔が現れこちらを覗いている。まるで中は空っぽであるかのように造作がなかった。別段魅力のない四十がらみのおじさんだった。自分の背より高いドラム缶なので、こちらから中を覗くこ…
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