もう忙しい

 仕事にもう全然余裕がなくて、他の何も手につかない、もしくは取りかかったとしても没頭することができない。
 余裕がないというのは別に忙しいというわけでもなくて、忙しいというのが無理な速度を課されたマラソンのようなものだとしたら、僕は単に頭に200kgのバーベルを乗っけられたようなもので、要するに分不相応な役割をこれから当てられようとしている。
 それに向けて、荷重をどんどんかけられているわけだけど、そうなるともういつ潰れるかの問題でしかなく、僕が本能的に仕事を投げるタイミングを待つだけとなる。
 なので、さらに限密に言えば、今現に任されている仕事は、全く大したことではない。けれども、それを取っかかりとした遠大な計画も、同時に僕は聞かされているので、それを含めた上で、その為に今任されている仕事があるんだとしたら、それはゴメンだということが言いたかった。
 しかし、こういったことを、上の人に誤解なく伝えるような会話力を僕は持っていないので、単に「何もできない」と言って投げるか、黙って受け入れるかのどっちかしかなくなる。